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気を科学する。
四千年の歴史が育んだ「気」という概念を、単なる神秘や経験則として終わらせるつもりはありません。当院では脈診という伝統の術を土台に据えつつ、サーモグラフィやエコー観察といった先進の機器を駆使して、身体の内部で起こる微細な変化を客観的に捉えています。
見えないものを可視化し、言葉にならない感覚を数値化する。このプロセスこそが、患者様との深い信頼を築き、納得感のある治療を実現するための鍵となります。
「気を科学しなさい」
恩師から授かったこの言葉を道標に、古(いにしえ)の知恵と現代テクノロジーが響き合う、新しい医療のあり方を探究していく記録です。


【気を科学する】原因不明のめまい、吐き気、動悸…交通事故後に潜む「バレ・リュー症候群」の影と、気鍼による根本治療
50代女性むち打ち損傷で来院 【気を科学する】 原因不明のめまい、吐き気、動悸…交通事故後に潜む「バレ・リュー症候群」の影と、気鍼による根本治療 「交通事故に遭ってから数日後、突然激しいめまいや吐き気に襲われるようになった」 「病院のレントゲンでは『骨に異常なし』と言われ、痛み止め(ロキソニン等)を処方されたが、症状は悪化するばかりで首も動かせない」 このような、原因不明の不調や行き場のない苦しみを抱え、当院を受診される方は決して少なくありません。 50代女性の患者様も、まさに同じような症状に苦しんでおられました。 この不可解な症状の連鎖は、医学的には「バレ・リュー症候群(後部交感神経症候群)」へと移行している、あるいはその可能性が高い状態であることを強く示唆しています。 バレ・リュー症候群とは何か?:歴史とメカニズム バレ・リュー症候群とは、1925年(大正14年)にフランスのジャン・アレクサンドル・バレー(Jean Alexandre Barré)博士によって提唱され、その翌年に中国人のヨン・チョアン・リュー(Yong-Choen...
行晃 松谷
5月1日読了時間: 4分


むち打ち症(外傷性頸部症候群)における自律神経症状の可視化
むち打ち症(外傷性頸部症候群)における自律神経症状の可視化 50代女性 受傷後2週間の症例報告(停車中後方追突受傷) 停車中に後方から追突されるという予期せぬ衝撃は、頸椎に対して複雑な加速度エネルギーを加えます。受傷後、医療機関での検査を経て2週間が経過したものの、依然として強い症状を呈している50代女性の臨床例を、サーモグラフィ画像とともに考察します。 臨床経過と主な訴え 受傷直後より医療機関を受診されましたが、経過とともに以下のような多岐にわたる症状が顕在化しました。 右頸部運動痛(回旋・屈曲時の制限) 頑固な後頭部痛、眩暈(めまい)、ふらつき 消化器症状(吐き気) レントゲン等の画像診断では骨格的な異常が認められないケースであっても、患者様が訴える「頭痛」や「ふらつき」は、組織の微細損傷や自律神経系の乱れを反映している重要なサインです。 サーモグラフィ画像による病態分析 掲載した画像は、受傷から2週間が経過した時点での頸部から背部にかけての熱分布です。 1. 炎症反応と神経興奮の可視化 画像中央から右側に広がる鮮明な赤色は、筋肉の過緊張に伴
行晃 松谷
4月30日読了時間: 4分


気を科学する。― 恩師・高野千石先生の遺言を胸に
気を科学する。― 恩師・高野千石先生の遺言を胸に 「気を科学しなさい」 それは、水戸藩砲術指南役の末裔であり、理学博士でもあった高野千石先生が私に遺された言葉でした。先生は熊本大学理学部助教授、島根大学理学部教授を経て、明治鍼灸短期大学の教授を歴任された、良導絡研究の第一人者です。 目に見えない「気」という存在を、いかにして客観的なデータとして捉え、治療に活かすか。その探求こそが、当院の根幹にあります。 目に見えないエネルギーを熱として写し出す 当院では、東洋医学の診断をより確かなものにするため、NEC製サーモグラフィを導入しています。 こちらの画像をご覧ください。これは患者様の背面の熱分布を撮影したものです。 NEC製サーモグラフィで撮影した背面の熱分布。左右のバランスや温度の濃淡を客観的に捉えることが、精密な鍼灸治療の第一歩となります。 東洋医学でいう「気」の乱れや滞りは、体表の温度変化として顕著に現れます。赤く燃えるような高温部や、青く沈んだ低温部。この色のグラデーションこそが、身体が発している無言のサインです。 熟練の指先で触れる「切
行晃 松谷
4月30日読了時間: 3分


生命の鼓動を可視化する―「気」を科学するエコーの力
恩師・高野千石先生から託された「気を科学しなさい」という言葉を具現化するために、当院が導入しているもう一つの重要な柱が超音波エコー観察です。 サーモグラフィが体表の温度分布から「気」の広がりを捉えるのに対し、エコーは身体の深部で脈動する「気血」の流れをリアルタイムの映像として描き出します。 動き続ける生命の真実を捉える 東洋医学において「気」は、常に体内を巡り、血(けつ)を動かす原動力として定義されます。当院では高度な超音波診断装置であるCanon製「Viamo c100」を用い、目に見えないエネルギーの物理的な現れを精緻に観察しています。 血流のダイナミズムを追う カラードプラ法を活用することで、血管の中を流れる血液の速度や方向を鮮明に映し出すことができます。心臓の拍動や血管の柔軟性を視覚的に捉えることは、全身の循環状態を把握する上で欠かせません。 深部組織との対話 手技だけでは届かない筋肉の深層や、筋膜のわずかな重なり、さらには神経の走行までをミリ単位で確認します。これにより、痛みの根源がどこにあるのかを論理的に解明することが可能となります。
行晃 松谷
4月28日読了時間: 2分


気を科学する。― 恩師・高野千石先生の遺言を胸に
気を科学する。恩師の遺言
行晃 松谷
4月27日読了時間: 1分
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